かっぱ橋道具街をご存じでしょうか?
東京都台東区、上野と浅草の間に位置する南北に続く商店街です。大通りを挟んで左右に並ぶ170以上の店舗が、約800mmに渡って軒を争っています。
取り扱っているのは、食器や調理器具のほか、食品サンプルやショーケースなどといったもの。個人というよりは、飲食店などの利用が多い、専門商店街です。
さて、実は先週から開催されていた 「第27回 かっぱ橋道具まつり」に、最終日の昨日、行ってきました。
午後からの予定をすませ、着いたときにはもう17時。ほとんどの店が17時半には閉めてしまうので、大慌てで目当てのものを探します。
それは何か?
何を隠そう、チャーハンはもちろん、1つの調理器具でここまでさまざま料理が作れるのか、というほどの魔法のアイテム、中華鍋です。
しかも、そんじょそこらの中華鍋ではありません。私が欲しいのは、中華街のほとんどの店が使っているといわれる、横浜にある山田工業所製の逸品。先日、テレビ番組の「タモリ倶楽部」でも取りあげていたとか。
山田工業所の鍋は「打ち出し」という製法で作られていて、とにかく叩く。薄い鉄板を叩いて叩いて、お椀上に成形。
叩くことで微妙な凹凸ができ、油がよくなじむ。また、鉄のしまりがよくなり、薄いにもかかわらず強度を増す。
つまり、軽くて使いやすい中華鍋になるんだそうです。
料理は様々な食材を組み合わせ、適切な調理を施してはじめて完成するもの。そう、これもある種のパズルといえましょう!
そんなのは、こじつけだと言われたら、ぐうの音も出ませんが、鍋一つにだって、こだわりをもって選ぶのがパズル編集者なんです。